小林啓文先生夫妻の茶事於 東京吉兆
茶席の後の会食左奥は小林啓文先生
小林啓文先生はSOFTBANKの顧問弁護士を務めるなど政財界に深く関わる仕事をされているが、書や陶芸など多彩で数寄者でもある。
先般、御夫人は裏千家家元より教授の資格を与えられた。
その慶事に茶会を催されたのだが、その応援団長は昔の松永耳庵と益田飩嚢のような現代数寄者、
大林組会長・大林剛郎氏、駿河銀行頭取・岡野光喜氏でもあった。
濃茶席は裏千家家元から贈られた軸、茶杓を用い夫人が濃茶を練られた。
主茶碗は不肖私の茶碗。裏千家家元が「壷中天」という銘がつけられていた。
宗家・桜井宗養先生が正客を務められ、私は次客として座らせて頂いた。
薄茶席は小林先生自らが点前をされた。床は僧侶が書いた軸だと思ったのだが、驚いたことに小林先生自筆のものだった。
長年のコレクション、自らが造られた茶碗などを用いられて、多彩で粋な数寄者であることが明確だった。
宴席は大林会長の司会で大変な盛り上がりであった。そのような仲間に入れて頂いたことはとても光栄だった。
滅多に行けない東京吉兆、美味しいカリフォルニアワイン、そして最高の仲間、これぞ現代版茶事なのかもしれない。
小林先生、奥様ありがとうございました。すばらしい茶会でした。