February 23rd, 2009

台湾国立故宮博物館表敬訪問

column

通訳を真ん中に両脇に座るという台湾や中国に共通する会議
通訳を挟んで右がFung Ming-Chu国立故宮博物館副院長、
右には台湾藝術大学Chang Ching-Yuen教授、Chang Yuan-Chang教授
左から金沢市役所から随行してくれた新出氏、新木氏の「ものづくり政策エクスーパート」

 

今日は台湾滞在最後となる日だ。明日は台北からソウルに移動する。
午前中は台北市内にあるFRANZという新しい陶器製作会社を訪れた。
会社が設立され、そして世界へ進出してまだ6年しか経っていないのだが、「手づくりの量産」が会社の理念だ。
ITを駆使しながら職人との関係も構築された見本となる会社でもある。
オーナーには以前にも東京でお会いしているので2度目の再会となった。
金沢市で行う金沢世界工芸トリエンナーレの協力をお願いするために出向いたのだが、
デザインだけではなく多方面の話題でMEETINGとなってしまった。話題に関係する社員が次々に登場し、とても有意義な時間となった。

 

そして午後、国立故宮博物館を表敬訪問した。出迎えてくれたのは副院長のFung Ming-Chu氏であった。
工芸に関わる学芸員の仕事、博物館がとらえている工芸のコンセプト、金沢世界工芸トリエンナーレへの協力などを話し合った。
その結果、関係者を派遣すること、台湾全土からの工芸家を選抜、このようなことにおいて協力を頂けることになりそうだ。

 

夜は政府に関係する有力者と夕食をとりながら、台湾との工芸や美術における交流のありかたを話し合った。
個展や台南藝術大学などの接点で知人は多いのだが、今回、工芸に関わる研究機関などを訪れてきたのだが、
金沢という都市についての台湾の人々の認知度は高いことに気づいた。
遠く昔、八田興一という台湾でダムを設計した技師、西田幾多郎という哲学者。
尊敬される先人が金沢にいたことは、今の時間となっても感謝されている。
我々が他国で共に何かをしようとする時、そのような先人が甦ってくることに驚きを覚えるのは私だけではないはずだ。
金沢世界工芸トリエンナーレ、彼らの協力は不可欠だから有難い歴史でもある。

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