最近、能登に出向くことが多い。
今日は、本年開催される日展に挑む輪島地域の工芸作家を対象にした研究会に招かれた。
場所は石川県輪島漆芸美術館、対象は輪島地区の現代工芸に所属する作家
石川県から工芸部に審査員を務めるのは、
日本芸術院会員 三谷吾一先生、日展会員 武腰一憲先生、そして私。
参加者は全員が漆を生業とする人々であり、試作したものやスケッチを審査員がコメントする。
いくつかの地域に招かれてきたが、輪島は水準と意欲が高い地域でもある。
漆で制作することは、構想を練りながら信念を持ち合わせ、時間をかけたものである。
真摯に取り組む漆の人々の自信は、洒落ではないが「故に地震に打ち勝った」そうとも思えた。
なぜなら、つい数日前に金沢での集中豪雨を垣間みたからかもしれない。
最後に
三谷吾一先生のぶれの無い適切なコメント、武腰一憲先生の美論は新審査員の私自身が学ぶことが多かった。
輪島の皆様、いい機会をありがとうございました。