日本伝統工芸展
金子賢治先生のギャラリートークは明快な工芸論でもあった
日本伝統工芸展を見にいった。
ギャラリートークは金子賢治先生(東京国立近代美術館工芸館工芸課長)であるためか、
入選者の謙虚な姿勢と熱心な入場者の集まりでもあった。
私は、日展での活動拠点としているが、祖父の遺言でかってはこの日本伝統工芸展に日本工芸会正会員として10年出品させて頂いた。
そして、この展覧会への出品を控えて10年の歳月が流れたが、必ず動向を注視し続けてきた。
今年は、新しい伝統を感じさせる若い世代が出現したのではないだろうか。
会場内で、個人的にも関わりがある何人かの若手作家に祝福の握手をしたのだが、彼らの将来がとても楽しみだ。
私の住む石川県内から毎年100人近くの入選者がいるのだが、今回は20人以上の入選者が激減となっている。
その中で入選した実力作家が私に残した言葉が印象的だ「今までが異常だった、やっと正しい作家だけの実力の世界となった」
伝統工芸も、真の実力の世界が到来した証ではないだろうか。
Japan Traditional Crafts Exhibition
Mr Kaneko (The National Museum of Modern art Tokyo Crafts Curator)
explain about concept of traditional crafts from his gallery talk.