徳田八十吉先生(重要無形文化財保持者)が75歳で8月26日に亡くなられた。
祖父(九代長左衛門)との約束で私は米国からの帰国後の10年間、日本伝統工芸展に出品し続けた。
その間、日本工芸会正会員となって伝統工芸という世界に身をおいたのだが、徳田先生に公私にわたりお世話になった。
九谷焼の名家に生まれた先生の生涯は、多彩で華やかなものだったのではないだろうか。
九谷焼の多くの後継者だけではなく、政治、経済などの広いジャンルに至まで氏の影響を大きく受けた人々がいる。
先生との思い出はたくさんあるのだが、米国WASHINTON DCで開かれた石川県陶芸展お供したことや、
夜を徹して何度となく話した「伝統」ということ、先生のことは忘れられない。
ご冥福をお祈りします。