右 森明子先生、米国留学時代から米国、ヨーロッパなど訪れたほとんどの国々の茶道関係者をご紹介頂いた
茶席に用いられた「方舟水指」
(財)国際茶道文化協会(坐忘斎家元夫人千 容子様会長)は数々の国際事業を行ってきた。
一昨年4月2日、東京都品川区の新高輪プリンスホテル茶室・恵庵において、「桜の茶会」を各国大使や外交官、
そして協会関係者などを対象に、デザイナー麹谷 宏氏が濃茶席を務めた。
さらに、伊住宗匠と交友があった俳優の辰巳琢郎氏、 川島なお美氏、米倉涼子氏、そして私が亭主となり、濃茶を錬ったこともある。
森明子先生は長く裏千家国際部部長を務められた。
海外で茶道が普及していった軌跡と森先生の人生は同じことであるかもしれない。
私の米国留学時代から今日まで、私も本当にお世話になった。海外に出向き茶道関係の方々と出会うと必ず森先生の話題となる。
その森先生が(財)国際茶道文化協会の総会に席主となって茶会を開かれたのだ。
先般2月2日、故 伊住宗政和氏の7回忌が京都大徳寺で営まれた。
その際、列席させて頂いた私は森先生ともお会いした。先生は私に「国際茶道文化協会は伊住宗匠が中心となって活動してきたので、
私の茶席では伊住宗匠の友人だった貴方に方舟水指を造ってほしいの!」伊住宗匠をお忍びすることにもなり、
そして何より先生の熱意がとても嬉しかった。そして今回の茶席での披露となったのである。
坐忘斎御家元が考案された立礼棚に私の水指が飾られていて、とても光栄な瞬間だった。