乾 由明 先生。米国留学も含めて学生時代からずっとお世話になっている。
これからの制作に勇気がもてる生涯忘れる事のない有難い時間だった。
29日から再び大阪にやって来た。今は31日の朝7時。
髙島屋美術部設立100周年記念ということで、日本画、洋画、彫刻、工芸などから超メジャーな作家だけが指名されているなか、
私も名を連ね個展ができることは光栄なことだ。しかし、社会は100年に一度の世界的不景気と言われているが、
美術の領域にも当然大きな影響があるようだ。
また、関西で発生してしまった新型インフルエンザ。その風評被害は計り知れない経済的ダメージがある。
そのような環境下での大阪髙島屋個展は大きな試練であり、私自身もとても心配だった。
27日に始ったこの個展。28日に新型インフルエンザ終息宣言が発表されたそうで、賑わいが戻ってきた。
個展会場も大勢の来訪者で賑わい始めた。
このような状況であるから昔からの縁故や友情を強く感じることができるのだが、言葉に表せない感謝の気持ちが込み上げてくる。
そのことをどうしても書き記したくなった。
乾 由明 先生。米国留学も含めて学生時代からずっとお世話になっている。
京都大学教授、金沢美術工芸大学学長、国際陶芸アカデミー副会長などを歴任されて現在は兵庫県立現代陶芸美術館館長をされており、
日本の美術、工芸を語る第一人者だ。米国ではCRITICと言うのだが、
作品を作者が説明しながらその都度コメントを求めるという独特の教育方法がある。
先生とは自然にそのような会話となるのだが、厳しい方だから滅多に褒める事はない。
だが初めて作品を褒めて頂いた。もちろん問題点もご指摘頂いた。
これからの制作に勇気がもてる生涯忘れる事のない有難い時間だった。
池田周弘氏、廣田元孝氏の友情。一晩飲み明かしながらの会話はわすれない。
そして、このような社会となってしまったが、変わらずに温かく見守り頂く方々の縁故に深く感謝したいと思う。
ありがとうございます。