16:00セミナーC 「緊急会議:アニメーションエンタティメント、どうなっちゃうの?」
右から押井守氏(アニメーション監督)川井憲次氏(作曲家)
コーディネーター:石川光久氏(プロダクションI.G代表取締役社長)
21:30夜塾に集まった参加者
22:00夜塾でガメラ対クレヨンしんちゃんの対決をした樋口監督(左から3人目)原恵一監督(右から2人目)
浜野保樹氏(東京大学大学院教授、左から1人目)萩野正昭氏(株式会社ボイジャー代表取締役、左から2人目)
河口洋一郎氏(東京大学大学院教授、CGアーチェスト、左から4人目)の顔も見える
23:50右に土佐信道氏(明和電機/アートユニット)宮田人司氏(株式会社ゼン代表取締役社長)実行委員として挨拶する自分、
中島信也氏(株式会社東北新社専務)浜野保樹氏(東京大学大学院教授)
1997年からはじまったこのイベント、国内外のデジタルアーチェストの第一人者を招き、
その特化したアートの祭典としてスタートしたのであるが、
その概念を理念として今では地域産業の「ものづくり」をも視野にいれて開催されている。
毎年、表彰される「イート名人賞」受賞者は地元金沢の企業とコラボレーションしながら新しい発想のものを創りだしていく。
伝統食材とアートの融合した和菓子、「河童のクウ」のイメージキャラクターを用いた日本酒などが発表されてきた。実行委員会は、
会長に山出保金沢市長、副会長は秋元雄史氏(21世紀美術館館長)、久世健二氏(金沢美術工芸大学学長)、
顧問は浜野保樹氏(東京大学院教授/前総合プロデュサー)、実行委員長は中島信也氏(CMディレクター、株式会社 東北新社専務)。
ほかに12人の実行委員で構成されており私もその一人でもある。
そして2009年度の総合プロデュサーは石川光久氏(プロダクションI.G 代表取締役)となっている。
13回目となるKANAZAWA eAT’09。
総合プロデュサーの石川光久氏は「白と黒」コンテンツ産業におけるプロデュサーの発想をテーマとした。
「白と黒」の題字を書道家でもない私が書かせて頂き、
カタログや期間中のディスカションなどのスクリーンに常に用いられおり、光栄だった。
1月30日、31日と二日間にわたって行われたが、押井守氏(アニメーション監督)名人賞を受賞した川井憲次氏(作曲家)、
次年度総合プロデュサー 松本千絵氏(アートディレクター)などが参加したこともあり盛況であった。
社会は景気問題のことで暗いニュースの連続だが、クリエイターにはそのような次元は想像を埋没させることにしかならない。
「自分を信じて、好きなことに邁進する」簡単に聞けばそうなるのだが、
人から何を言われようが行動することで社会は変わっていくことを学んだ気がする。
毎年恒例の夜塾、湯涌温泉で開かれるのだが、今回も盛り上がった。
招かれたアーチェストに憧れを抱く学生達には、対面し話せる機会を得たことは刺激的だったことであろう。
特筆すべきは実行委員長 中島信也氏の芸域(?)の広さである。仕事は誰もが評価するところだが、司会、モデュレター、挨拶、
愉快な会話の中に深さを秘め「人」「事柄」を混在させていくキャラクターは誰もが驚嘆する。実行委員長として、
そして金沢にとっても大切な人ではないだろうか。私は常に彼を尊敬している。
そして名人賞の最初の受賞者 樋口真嗣(特殊映像演出者)と08年受賞者 原恵一氏
((アニメーション監督)が「ゴジラ対クレヨンしんちゃん」絵で描き合いながら戦っていたのは傑作だった。
冗談だったとしても面白い!これもこの集まりがそうさせたのだが、
学生にも、私にも「出会う」ことで見つかる「何か」を気付かせてくれるこのイベント、とても貴重だと思う。