January 10th, 2009

裏千家宗家 櫻井宗幸先生の初釜

column

薄茶席は自作の方舟水指が飾られていた。
自作方舟水指のための鵬雲斎大宗匠御箱書付
懇親会でのメインテーブル右から町村前官房長官夫人、一人おいて福田前首相夫人、高村前外務大臣夫人、そして私

 

快晴の東京、恒例の裏千家宗家 櫻井宗幸先生の初釜式(於 東京ニューオータニホテル)に参席させて頂いた。

 

櫻井宗養先生(裏千家鵬雲斎大宗匠御姉上)は宗幸先生の御母上であり、私も学生時代からお二人にお導き頂いてきた。
残念なことに宗養先生は他界されたのだが、宗幸先生によってその意志は引き継がれ、政財界、芸能界、
学生など実に多彩な社中の方々が学ばれている。
昨年、日本でのG8サミットでは各国のVIPに櫻井先生が茶を振る舞われたことは記憶に新しい。

 

午後の濃茶席、多くの参席の中で恐れ多くも私は正客(一番上座)として案内された。
脇床には9代大樋長左衛門(祖父)が制作し、
14代裏千家家元であった淡々斎宗匠夫妻がそれぞれに釘掘りされた二碗の金銀の嶋台の茶碗が飾られていた。
少なくとも70年ぐらい前の出来事であろうか?
今日という時間、父や私にまで関係が保たれていることにあらためて感謝しなければならない。
そして、宗幸先生の御点前による濃茶を一同で有難く喫した。

 

薄茶席も感動だった。立礼席だったのだが、なんとその棚の上には私が制作した方舟水指が飾られていた。
鵬雲斎大宗匠が書付を下さっていること、そして取り合わせのお陰で、自画自賛かもしれないがその作品はとても煌いていた気がする。

 

夜は塩月弥栄子先生(櫻井宗養先生御姉上)もお元気なお姿で御出席され、盛大に懇親会が開かれた。

 

世相は暗いが、「茶」というキーワードは何かの道標なのかもしれない。なぜなら、同じ志であれば、
人は考えれば互いが理解し合える!天からの声が聞こえるような、初釜とはそのための行事なのかもしれない

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