友人が撮影したマンションから見えた氾濫した浅野川、本来は木の奥は道である
10:40普段は女川という優しい川も豹変した撮影:大樋年雄
弟のマンションも直ぐそこにある。路上には鯉が逃げ遅れていた。撮影:大樋年雄
主計町泥だらけになった茶屋街、しかし多くの人々が女性である芸子さんの手足となって助けていた撮影:大樋年雄
前日、ジャズフェスティバルが能登であったので加賀屋に宿泊した。
そして今日の朝、車で和倉から金沢の自宅に向かって出発した。
後15分ぐらいで自宅というエリアだろうか、異常な雨雲が上空に見えてくる
そして、友人から携帯がなる。
「凄い雨」「川が氾濫しそう」「全く前が見えない」
写メールが届く!
しばらくして自宅に到着、車をガレージに停めて付近を見渡した。
わずか10件ぐらい後ろまで道が川のようになっている。
床下浸水した家の中から人々が水を運びだしている。
浅野川付近まで行ってみると信じることができない光景だった。
弟のマンションやその付近は最も被害が大きいエリアでもあった。
水が引いても残った土砂、地下駐車場は泥水と下水で車は浮いていた。
そして、断水、停電が続いている。
主計町は茶屋街として有名だ。子供の頃から庭のような場所でもある。
全ての茶屋や付近の家屋は床上浸水だった。
普段、着物をきて艶やかに舞う芸子さんも泥だらけで作業をしていた。
日本、金沢いったいどうなったのだろうか?
みんな「うつ」状態!
ところが金沢の人は違う。わたしが目にした光景は明日があった
人は人を助ける。普段は挨拶もしなかった住人同士でも声を掛け合っていた。
そして、どんどん人が集まってきたのだ。
では最後に近況報告
金沢市橋場町という町名は全国に報道されたようで、
同じ住所の我家には電話問い合わせが殺到した。
幸いなことにぎりぎりのところで大樋美術館は無事。
仕事場にある窯場と家が床下浸水した程度だった。
しかし、本当に近い所で被害にあった方々のためにも
早い復興を祈ると共に、何かしなければならないと強く感じている