June 9th, 2008

中川美術館を訪れて

広島県福山市にある中川美術館を訪れた。福山市内から山道をずっと車で走りやっとたどり着いたのだが、
驚いたのはその美術館が存在する森に何か見えない「気」が存在しているということだ。
おそらくそれを感じた方はいられたのではないだろうか。
地名も「熊野町鶯の里」(実際、我々が話していると一緒に鶯が鳴いていた)という。
館長の中川健造氏と奥様に御会いし、ご案内頂いた。そのお二人は、その森の番人?または守られている?
どちらか解らないが不可思議なオーラをお持ちなのだ。
日本との国交が開かれる以前の1960年代からの中国の書画骨董を収集されてこられたものが陳列されているのだが、
油滴天目茶碗、白磁や青磁茶碗、兵馬俑、実に多様なコレクションであった。

 

中川健造氏に御会いした時に、もうひとつ驚いたことがあった。
風貌や話し方が本当にお世話になった恩人と生き写しなのであった。どこかの映画にあったかもしれない。
中川氏の目にその方が存在していて、私と話してくれた気がした。
私が陶芸家としてデビューしてからずっと応援してくれた方で、いつも励まされてきた。
今も側にいてくれる「気」がするし、私は感謝を忘れることはない。中川氏には何もそのことは語らなかったのだが、
そっとその恩人の存在を感じることができた。

 

誕生日の翌日にとても新鮮な気持ちになれた。そして恩人を思い起こすことができた。
やはり、あの森に「気」が存在していることをあらためて実感した。
中川館長様ありがとうございました。

  • icon-iphone

    This website is not designed to be viewed with a tablet in landscape orientation.
    Please turn the screen back to vertical to view it.

    このウェブサイトはタブレットを横向きにしての閲覧に対応していません。
    画面を縦に戻し閲覧してください。