May 12th, 2008

第40回日展の審査員に推挙、シアトルでの誓い

12日に審査員選考委員会が開かれて、初めて審査員に推挙された。
今、シアトルにいるので、選考委員会に出席していた先生からMAILが届きそのことを知った。
日展で審査員を務めさせて頂くことは大変に責任があることと思う。
そして光栄なことだとも思っている。

 

毎年、私は微力ながら真剣に日展での作品にメッセージを込めて制作してきたつもりだ。
そして日展で入選作品が並ぶ中で、自分自身の作品を自らが厳しく審査してきたとも思っている。
それは自業自得で、自らが鬱病を患ったかのように落ち込んでしまう。
故に、翌年のために時間はかかるのだが、努力の足りない自らを奮い立たせてきた。

 

当たり前だが、時代は常に変化している。私自身がそれに敏感でいなければならない。
若くてもすばらしい人格で作品を制作している人が認められるべきだし、
年配者でも地道な努力で人がなかなか気づかない深い作品を制作している方もいる。
そして、そのどちらも理解できる人が品格としてバランスを保てるのだとも思う。
自らもそのような人になれる努力をしていきたいと思う。

 

今、日展や公募展の在り方に批判する人が評論家も作家もほとんどであり、
私の仲間もそのような考え方の作家が多いのも事実である。
しかし、私はそこに身を委ねさせて頂いている。
批判が多いのは、虚像の世界で自らをアピールする人もいたからかもしれない。
また、社会現象のひとつなのだが、事実でないことや、
歪曲されたことだけが大きく取り上げられてきたことも否めないとも思っている。
そのことで逆に見失われたのは、純粋に立ち向かう人達も大勢いることではないだろうか。
近い未来にこのことが理解される時代が来るとするなら、我々には大きな責任があることになる。
またそれを予言できる行動をとらなければならない。
時代的に私達にはその宿命があるのではないだろうか。
これらのことは若輩だから言えるのかもしれないが、
諸先生や先輩諸兄に御指導を仰ぎながらその志を貫いていきたいと思っている。

 

第40回日展は10月31日より12月7日まで国立新美術館で開かれる。

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