27日東京から新幹線で岡山—直島。最後はフェリーに乗るので、少し海外旅行的な気持ちになった。
今回の直島視察は金沢市工芸協会の選抜された作家が直島を訪れて、金沢21世紀美術館とタイアップしながら、
次回の工芸フォーラムやコンペの在り方を調査することを目的としている。
団長は中川衛先生(金沢市工芸協会理事長/重要無形文化財保持者)そして私は副理事長を務めさせて頂いているので
中川先生をサポートしながら参加させて頂いた。
金沢21世紀美術館館長である秋元氏は「地中美術館/ベネッセハウス」を立ち上げた中心的な人である。
案内して頂いたのだが、現場を理解しながら新しい夢をチームとして成し遂げていったプロセスが理解できた。
スタッフ皆が秋元氏に尊敬の念を抱きながら接していることが、関係ない私までが嬉しくなってしまった。
作家と建築の関わりがすばらしい。それぞれのスペースがクローズされたなかで独自に存在している。
明暗を意識したなかで演出されている。金沢21世紀美術館はその正反対なのかもしれない。
建築との関わりはわざと持たせていない。解放されたスペース。総てに光が射しかむ、解放された空間。
共通点同じ頃に開館された。共通する作家達。
金沢で新しいかたちの工芸を発信したい。
美術館と外に出て行くアート(直島の家プロジェックト)のような金沢スタイルのイベントの可能性?
コンペの在り方?
私自身の作家として捉えた考えもあるのだが、金沢から何が発信できるのか?
皆で一緒に深く議論した中から「夢」をまずイメージしていこうと思う。
今回の視察に協力頂いたベネッセ側の直島文化村社長 笹原氏、キュレター 徳田氏をはじめ多くの関係者に深く感謝している。