October 5th, 2009

藤原正彦 氏(国家の品格 著者)、美子夫妻の来宅

Dr Fujiwara Masahiko and his wife Yoshiko Visited me in Kanazawa

column

茶碗制作に没頭する藤原正彦氏、奥様の美子さん 於 大樋工房

 

「国家の品格」著者 藤原正彦氏とは黛まどかさんが主宰する句会でご一緒させていただいている。
もちろん氏の国語力あふれる俳句と、私の学習不足の直球俳句とは大きな品格の差があるのだが、
それでも俳句劣等生の私を藤原氏は優しく見守ってくれている。

 

今日、藤原氏夫妻は昨日の金沢での講演を終え、私を訪ねて来られた。
早朝に工房で茶碗を一緒に制作した。藤原氏は「学生時代、美術は2だった」との発言。
しかし、黙々と作られて、最後には品格と彫った茶碗を仕上げられた。
美子夫人からは「ゆっくりした時間がいいわね!」土に親しんだ子供の頃を思い出されているような雰囲気でもあった。
そして、大樋美術館を見学され昼食、茶室「芳土庵」で茶を喫して頂いた頃には父 長左衛門とも歓談。時計を見れば14時となっていた。

 

2年前、台湾元総統である李登輝氏の自宅を訪問した際に、氏から伺った話しがある。

 

「貴方に日本人として大切な考え方を教えます。ひとつは武士道を基本にした西田幾多郎先生の自覚、客観、
反省という人生哲学です。もうひとつは、論理には情緒、英語には国語、民主主義には武士道精神、「国家の品格」
を日本人が取り戻すことです。私は著者である藤原正彦先生を大変尊敬申し上げている。」

 

この話しを藤原氏にお伝えしたのだが、氏も李登輝氏を大変尊敬されているそうで、
近い将来いっしょに台湾の李登輝氏を訪問する夢を共有することにもなった。

 

藤原氏は帰られる際、芳名録に「論理と情緒」と記された。
今日という日を私は共に過ごさせて頂き「日本人としての誇りと自信をもつこと」の大切さを学んだ気がする。
藤原先生、美子奥様 ありがとうございました。

Dr Fujiwara Masahiko (writer Nation of Dignity Kokkanohinkaku)
and Mrs Yoshiko seriously made tea bowl in Ohi Studio.

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