正午、藝大美術館横で大きな紙が張られた。
建築、14番、あった!!!あった!!!
長男 祐希が合格した瞬間だ。
ちょうど去年の今頃、彼の肩は震えていた。
あれから1年、彼は浪人生として本当に努力をした
建築写生、立体構成、課題を終えるごとにメールが届いた
大丈夫かな?一昨日、昨日、彼の不安が増大していった。
駄目だったら?親としてどう言ってやらなければならないのか?
14番という数字を発見した時、彼は一瞬泣いた。
辛い一年だったと思う。
しかし、いい経験だったと今に解る日が来るに違いない
しばらくして、彼は友達と予備校に戻ってしまった
取り残された父親はずっと14を見ていた。
おめでとう息子。お前の努力は父親もしたことがない。
親ばかだけど褒めてやりたい。
幸せな日をありがとう。